7月～10月にあたり、台風の発生が多くなります。
台風による大雨や強風に備えて、お住まいの状態は万全ですか？
台風シーズンになると多く見受けられる被害の1つが「雨漏り」です。
そこで今回は、台風シーズン前にチェックすべき雨漏り対策を解説いたします。
お住まいをチェックして劣化があるようでしたら、事前に対策することで台風に備えましょう。

■外壁
☑シーリングの劣化

台風の時に、雨漏りする原因で多いのが、シーリング（コーキング材）の劣化です。
雨漏りは屋根からのみ起こるものではありません。
外壁のシーリングが劣化していると、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となります。
シーリングの寿命は長くても10年、短いと5年と言われています。
シーリングはゴムのようなものであるため、日頃から紫外線などの影響により、きれつやひび割れが発生します。
きれつやひび割れが起こると、普段の雨なら問題なくても、台風のような大雨や強風を伴うときは雨漏りしてしまう恐れがあります。
台風シーズンに入る前に、シーリングが劣化していないか、入念にチェックしましょう。

☑外壁のクラック（ひび割れ）

外壁のクラックや劣化なども雨漏りの原因になります。
外壁のクラックには、いくつか種類があります。

・ヘアクラック
ヘアクラックとは、0.3mm未満の幅のひび割れのこと。
外壁材ではなく外壁の塗膜に発生する事が多いクラックで、主に塗膜の劣化や施工不良が原因で発生するクラックです。

・構造クラック
構造クラックとは、ひび割れの幅が広く長いクラックのこと。
建物の構造に欠陥が発生した場合や地盤沈下などで家が傾いている場合に発生するクラックです。

・縁切りクラック
縁切りクラックとは、外壁の塗装の境目に発生するひび割れのこと。
塗膜の境目に一直線に発生するため、外壁塗装時に部分的に塗装し直したり、一部分を塗装したことが原因で発生するのが特徴です。

一般的に0.3mm未満のクラックであれば、すぐに補修が必要というわけではありません。
しかし、0.3mm以上の場合は、雨漏りを引き起こす恐れがあるので、補修を検討しましょう。
クラックの大きさがわからない、補修すべきかの迷われている場合は、専門業者へ相談することをおすすめします。

■防水
☑防水表面の劣化状況

防水機能の劣化も雨漏りの原因の1つです。
お住まいのベランダ、マンションの屋上防水など、防水機能を施している場所はチェックを行いましょう。
防水表面で劣化が進行している場合、台風の影響を大きく受けやすくなります。

・塗膜防水
塗膜防水は、ひび割れや膨れなどが発生していないかチェックします。
表面のトップコートだけなら、塗装し直すことで保護機能を高められます。
しかし、トップコート下層の防水層にまで劣化が進行しているなら、台風の大雨で雨漏りする可能性があります。

・シート防水
シート防水は、結合部や端部に剥がれがないかチェックします。
劣化が進行すると、防水材をつなぎ合わせる結合部や端部で剥がれが生じることがあるので、これらが見られる場合は防水工事を検討しましょう。

・アスファルト防水
アスファルト防水は仕上げ方法によってもチェックの項目が異なります。
露出工法の場合、シート結合部のひび割れや膨れなどが発生していないかをチェックします。
また、押さえコンクリート仕上げの場合、ひび割れや破損などが発生していないかなどをチェックします。
劣化の進行具合により、雨漏りのリスクの度合いは異なります。

☑排水ドレンの詰まり

ベランダや屋上防水などは、雨水を排水ドレンまで運ばれるように勾配、傾斜が付けられています。
そして、排水ドレンまで運ばれた雨水は、外部へと排出されるのが正常です。
しかし、排水ドレンにゴミなどが詰まっている場合、排水の障害となって雨水はその場に溜まってしまいます。
排水ドレンの周辺に雨水が長期間たまった状態が続くと、カビやコケなどを発生させます。
さらに排水ドレンが錆びると、漏水して雨漏りを起こしたり、また防水層の劣化を促したりするようになるのです。
大雨が予想される台風前には、排水ドレンが詰まっていないか、破損がないかをチェックしましょう。

■まとめ
今回は、台風に備えて雨漏りを防止するためのチェック項目を紹介いたしました。
雨漏り被害に遭うと、生活に支障をきたしたり、補修に予想以上の費用がかかったり、何かと不便なことが多くなります。
台風による被害は、最小限に抑えたいもの。
台風シーズンに入る前の早めの対策で、雨漏り被害を防ぎましょう。
しかし、外壁の劣化や防水機能の低下などは、一般の方にはなかなか判断がつきにくいものです。
もし、少しでも不安を感じる方は、専門業者に相談するのが確実かと思います。
大心工業は、外壁補修や防水工事に関する相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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